本番当日に向けてTOEICの対策をしっかり行ったのに、いざ試験を受けてみたら音響が最悪でリスニングがボロボロだった。こんな経験をされた方は少なからずいます。
もしTOEICの試験会場の音響が悪い場合どうすれば良いのでしょうか?
この記事では、音響の悪い会場の特徴と、そのような会場に当たってしまった場合を想定した対策について解説します。
TOEICでは自分で受験会場を選べない
TOEICでは、自分で会場を選ぶことはできません。申し込み時に選ぶことができるのは受験する地域のみです。どの会場になるかは、TOEICの運営事務局が指定します。
TOEICの会場は様々ですが、大学や高校、公共施設などから選ばれます。これら本番会場は、必ずしも音響設備が良いとは限りません。こればかりは運に左右されます。
音響が悪いと、英語力の高い方でも苦戦が強いられます。
音響の悪いTOEIC試験会場の特徴
では、音響の悪い会場はどのような特徴があるのでしょうか?
大学の大教室など広い部屋
大学の大教室など広い部屋の場合、音が反響することにより音が聞こえづらくなります。
また、収容人数も多いため、マークシートを塗りつぶす音や服の擦れる音などが重なり合い、雑音が響く場合もあります。
最前列の方は音量が大きすぎたり、逆に最後列の方は音量が小さすぎたりすることもあります。
古い施設
歴史のある古い大学で、かつ古い建物の場合、音響が悪いことが多いです。音割れなどが発生する場合もあります。
一般的には古い大学の大講堂のような部屋が音響設備が悪いと言われます。
また、古い施設の場合空調も同時に古いことが多く、空調の音が大きい場合もあります。
小型のCDプレーヤーでの音出し
これは会場に入らなければ分からないのですが、音響設備そのものが付いていない場合はCDプレーヤーなどでリスニング問題の音を出します。
通常はそこまで問題ないのですが、プレーヤーが小型である場合、ボリュームを大きくすると音割れが発生する場合があります。
TOEICで音響が悪い施設に当たった場合の対策
音出しの時に挙手して音響を調整してもらう
TOEICでは、試験の前にオリエンテーションがあり、必ず音出しを行なってきちんと受験者がリスニングの音声をクリアに聴こえるかテストをします。このときにもし問題があれば、遠慮なく名乗り出ましょう。大抵は聞き取りやすいように音量調整をしてくれます。
また、もし自分だけが聞き取りづらいという場合、大抵欠席者で空いている席があるので、席移動させてくれるなどの措置をしてくれます。
劣悪な音響設備であることを想定して当日のイメージトレーニングしておく
音響設備が悪い場合、音が聞こえづらいために得点を失うということもあるのですが、それ以上に心理的に動揺する、という方が実は大きいのです。冷静になれば得点を失わずにすみます。
そのため、最初から音響が悪いことを想定してイメージトレーニングしておくことをおすすめします。
特に受験票を受け取って、受験会場が古い大学だった場合は、ハズレを引いたと思って音響が悪いことを想定した方が当日の心理的な余裕に繋がります。
劣悪な音響設備を想定して勉強する
最も有効な音響設備への対策は、普段から悪い音響の中でリスニングの練習をしておくことです。
最近の音響設備は非常に優れており、音質もクリアに聴こえるようになってます。
ただし、悪い音響のものをわざわざ買う必要はありません。一番良いのは、PCの内蔵スピーカーで、スピーカー部分に布などを掛けて音を出すことです。
公式問題集などTOEIC本番を想定して問題を解くときはこの方法を実践しましょう。
また、通学や通勤でのリスニング練習ではイヤホンは必須ですが、自宅での練習ではイヤホンは使わないようにしましょう。本番と全く環境が違うため、本番を想定とした問題練習においてイヤホンでの環境に慣れてしまうと、本番で実力を発揮できません。
本番で最悪の環境でも自分の力をいかんなく発揮するためにも、練習のときに慣れるようにしましょう。