オンライン英会話で伸び悩みを打破するための6つのポイント

「オンライン英会話をずっと続けているけど、どうも英語力が伸びていることを実感できない」

「オンライン英会話を始めてしばらく経った。始めた頃は英語力が伸びていることを実感できたけど、どうも最近英語力が伸びていないように感じる」

このように、オンライン英会話を始めてみたものの、伸び悩みを感じられている方もいるのではないでしょうか?

この記事では、このような英語力の伸び悩みをどう打破していくか解説します。

オンライン英会話で英語力が伸びない方の傾向

オンライン英会話で伸び悩む方が陥る傾向としては主に以下のようなものがあります。

  1. 予習・復習をしていない
  2. レッスン以外に勉強していない
  3. 同じ先生のレッスンばかり受けている
  4. フリートークのレッスンに偏っている
  5. 目標・目的が明確でない
  6. 自分の目標・目的に合ったレッスンを受けられていない

これらの原因に対し、有効な対策を考えていきましょう。

伸び悩みの原因から見る、有効な対策

予習・復習を徹底する

オンライン英会話で伸び悩んでいる方には、このようなことはないでしょうか?

  • レッスンがはじまってもなかなか英語が出てこない
  • レッスンが始まってから何のテーマについて話そうか、どの教材を使おうかということに時間を割いてしまっている
  • 教材に出てくる単語の意味を教わるだけに時間がかかってしまっている

一見英語を使ってレッスンを受けているため、「英語の勉強をしている」という満足感をその時は得ることができます。しかしながら、実質的な英語の勉強時間は非常に短いものになってしまいます。

上で挙げた問題点は、10分程度予習をするだけで解決できるものです。通勤時間や通学時間、レッスンの直前に時間を確保し、予習するように心がけましょう。

また、オンライン英会話で伸び悩んでいる方の中には以下のようなことを感じている方も多いようです。

  • レッスンで新しい単語やフレーズを覚えて勉強になったと満足していたが、次のレッスンのときには忘れてしまい、思うように身についている感覚を得られていない
  • 同じような指摘を先生から繰り返しされてしまう

これらは、学んだ内容が頭の中に定着していないことから起きます。人間の記憶は、3~4回繰り返すことにより短期記憶から長期記憶に移行し、脳に記憶されると言われています。そのため、以下のような学習方法をおすすめします。

  • 予習→レッスン→レッスン後にすぐに復習→次のレッスンの前におさらい

こうすることにより、レッスンの内容を頭に叩き込むことができます。

一般的に、予習と復習をレッスン時間の1.5倍確保することが学習効率を最も高くすると言われていますが、実際にはなかなかこのような時間は取りにくいでしょう。

まずは予習に10分・復習に20分取ってみましょう。

語彙力と文法をレッスン以外で強化する

英語学習は、オンライン英会話の時間だけしかないという方も多いようです。しかし、レッスン以外に英語学習をしなければ、英語力の伸びに限界が来ます。

英会話は、「アウトプット」の場です。自分が持っているボキャブラリーや文法の力を駆使し、Speakingという形で外に出すのです。

当然、自分の中にインプットされていない内容をアウトプットすることはできません。つまり、インプットされている内容がアウトプットに影響を及ぼすのです。

このインプットは、オンライン英会話の時間以外で確保しなければなりません。特に語彙力や文法などは英語力を高める上での基礎になるので、しっかり時間を作って学習をした方が良いでしょう。

複数の先生のレッスンを受ける

同じ先生のレッスンを受け続けると、自分が英語力が高くなってきていると錯覚することがあります。これは、お互いが使っているボキャブラリーや発音や文法の癖、思考の癖に至るまで、慣れが生じてくるのです。

さらに仲が良くなってくると、相手が伝えたい意図がきちんと言語化されていなくても伝わってしまうこともあります。家族や友人、恋人であればこれでも良いのですが、英語を学ぶ上ではかえって問題になることもあります。

このような状態で違う先生のレッスンを受けると、全く相手が何を言っているか聞き取れず、自分の話している言葉も伝えられなかったということになります。そこで、初めて自分の英語力があまり伸びていなかったことに気づくのです。

英語の達人編集部の中にも、初心者の時代に3ヶ月間・週2日・25分間のレッスンを同じ先生で受け続けて上達を実感していたのですが、いざ別の先生のレッスンを受けてみると全く歯が立たなかった、というスタッフもいます。

このような状態を避けるために、バリエーションを意識してなるべくいろいろなタイプの先生のレッスンを受けることをおすすめします。年齢、性別、国籍、職業、趣味、声のタイプに至るまで様々な先生が在籍しています。

特に男性は女性の先生を、女性は男性の先生を選ぶ傾向が高いので、同性の先生のレッスンを意識的に受けてみるとよいでしょう。

良い講師の選び方は、プロが教えるオンライン英会話の講師の選び方をご覧ください。

毎回テーマをもってレッスンに臨む

特に初心者は、フリートーク(英語ではfree conversation)のレッスンを受ける方が多いようです。

フリートークのレッスンは自分の趣味から最近身の回りに起こった出来事まで、肩ひじ張らずに楽しむことができます。ところが、レッスン後は英語を使って話すことができたという満足感だけが残り、「楽しかったけどただの雑談で終わってしまったな」ということになりがちです。フリートークのレッスンでは、どうしても自分の使い慣れたボキャブラリーに頼って会話を進めがちです。

フリートークレッスンが悪いわけではありません。英語力を伸ばすためには、できるだけ自分の身に付けたい英語のフレーズが出てくる話題でフリートークをすることを意識すべきでしょう。

また、フリートーク以外にも、様々なカリキュラムが提供されています。例えば、TOEICを受ける予定はなくてもTOEIC対策コースを受けてみる。旅行する予定はなくても旅行英語にチャレンジしてみる。このようにバラエティに富んだ英語に触れることで、英語の総合力を鍛えることができるのです。

SMARTな目標を設定する

英語を始める目的や目標は様々です。

  • 「英語をぺらぺらに話している人に憧れる」
  • 「将来ビジネスで英語を駆使してグローバルに活躍したい」

しかしながら、目的や目標が漠然としている場合は、もう少し明確にすべきでしょう。

効果的な目標設定をする上では、「SMART」という有名なフレームワークがあります。

  1. Specific(具体的か?)
  2. Measurable(測定可能か?)
  3. Attractive & Achievable(やりたくなる & 達成が可能だと思える)
  4. Relevant(関連性がある)
  5. Timely(期限が明確である)

例えば、「3か月後までに、スタンフォード大学の卒業式にスティーブジョブズが行ったスピーチを訳文なしで聞き取れるようになる」というのは、SMARTな目標と言えます。

このような目標設定をすることにより、より日々のレッスンのモチベーションを高めることができるのです。

自分の学習目標・学習目的に適したカリキュラムを選ぶ

目標や目的をはっきりさせると、今受けているレッスンが自分に適したものでないことに気づくかもしれません。

オンライン英会話サービス各社は、様々なカリキュラムを提供しています。まずは、自分が今受けているオンライン英会話サービスの中で、自分に適したカリキュラムがないか探してみましょう。

場合によっては別のオンライン英会話サービス会社に切り替えるのも一つの手段でしょう。

国内には200以上のオンライン英会話サービスが展開されており、ほとんどのサービスで無料体験を受けられます。無料体験を受けた上で、本当に自分にぴったりのサービスを見つけてみましょう。

英語の達人では様々な視点でランキング形式でオンライン英会話サービスを分析していますので、参考にしてみてください。